Column 大幸コラム
亜鉛めっきの浴種について Part.2(ジンケート浴編)
亜鉛めっきの浴種について Part.1 ではアルカリ性、酸性について簡単に説明をしました。
亜鉛めっきの浴種について Part.2 では「ジンケート浴」について説明をしていきます。
ジンケート浴は開発当初シアン浴に劣っていることが最大の欠点でした。
しかし、改良が重ねられシアン浴を上回るものも出てきたため、急速に普及しました。
ジンケート浴の特徴
1. 均一電着性に優れている。
2. 浴組成が容易である。
3. めっき速度が比較的速い。
4. 化成処理(3価クロメート)をすることで耐食性に優れる。
5. シアンを含有しない。
6. 排水性に優れる。
7. 前処理の影響を受けやすい。
8. ウイスカーの発生が懸念される。
ハイパータイプの出現により低電流密度部位でも容易に析出することができるようになり、高電流密度部位と低電流密度部位の膜厚の差異が少ないめっきを施すことができるようになりました。
ジンケート浴の成分は亜鉛と水酸化ナトリウムです。
亜鉛の濃度を上げることで陰極電流効率は高くなりますが、均一電着性やつきまわりは低下します。
水酸化ナトリウムの濃度を上げることで亜鉛陽極が浴中に溶解し、亜鉛濃度が高くなります。
通常は電流密度が低いほど陰極電流効率は高くなります。
電流密度が高くなると陰極電流効率は低くなります。
株式会社大幸では全自動積算電流計光沢剤注入装置を導入し、亜鉛と水酸化ナトリウムをうまくコントロールすることで良質な皮膜(めっき)を安定的に付与します。
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