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大幸コラム

めっきの色調について

 

めっき処理における色調のばらつきは、いくつかの要因によって引き起こされます。

以下に主なメカニズムを説明します。

製品の表面状態

めっき処理を行う製品の表面が不均一である場合、めっき層の厚さや透明度、密着性が異なり、結果として色調にばらつきが生じます。

表面の粗さや汚れ、熱処理、酸化膜の有無が大きく影響します。

めっき液の成分

めっき液の化学成分やpH、温度、電流密度などの条件が異なると、析出する金属の結晶構造や粒子サイズが変わり、色調に影響を与えます。

使用する薬品の種類や性質、濃度が色調に大きな影響を及ぼすことがあります。

電流の分布

めっき処理は電気化学的なプロセスであり、電流の分布が均一でない場合、局所的にめっきが厚くなったり薄くなったりすることがあります。

これにより、色調のばらつきが生じます。

温度と時間

めっき処理の温度や処理時間も色調に影響を与えます。

高温や長時間の処理は、金属の析出速度や結晶成長、反応等に影響を及ぼし、結果として色調が変わることがあります。

後処理

めっき後及び化成処理後の洗浄や乾燥などの後処理工程も色調に影響を与える要因です。

これらの工程での条件が不均一であると、最終的な色調にばらつきが生じることがあります。

処理中に製品がおかれる環境(ポジション等)にも影響される場合があります。

 

上記以外にもさまざまな要因が考えられますが、素材や形状を考慮せずに外観ばかりにとらわれ、めっき皮膜を過剰にエッチングしてしまうと、耐食性の低下にもつながります。

 

 

関東近県、群馬県でめっき(メッキ)等の表面処理をお探しの際は「株式会社大幸」へご連絡ください。