責任ある鉱物調達 説明会 2023

JEITAでは責任ある鉱物調達調査およびデュー・ディリジェンスに対して、共通の課題を抱えるサプライチェーンのメーカ等の実務担当者を対象に、責任ある鉱物調達対応の背景等を解説し、調査およびデュー・ディリジェンスへの理解を深めることを目的とした「責任ある鉱物調達 説明会 2023」を開催しました。

今年は　6月30日（金）14：00-16：00

JEITA大手町401－403会議室でリアルおよびオンラインでの開催となり、当社はオンラインでの参加となりました。

プログラム

• 開会挨拶

• 特別講演

「鉱物資源を巡る政策動向」
1.　カーボンニュートラルと鉱物資源
2.　鉱物資源政策の全体像
3.　資源外交（二国間、多国間）
経済産業省 資源エネルギー庁 資源・燃料部 鉱物資源課　資源確保戦略担当

「鉱物資源マテリアルフロー」
1.　鉱物資源マテリアルフロー
2.　レアアースのマテリアルフロー
3.　グラファイト
独立行政法人 エネルギー・金属鉱物資源機構（JOGMEC）金属資源開発本部 金属企画部 調査課

「責任ある鉱物調達」対応の背景と調査実務
1.　「責任ある鉱物調達」対応の背景 －「責任ある鉱物調達」を取り巻く環境の変遷 －「責任ある鉱物調達」に関連する法規制等の動向
2.　デュー・ディリジェンスに影響を与えるその他の動向
3.　川下企業のデュー・ディリジェンス（DD）取り組み
4.　2023年調査対応 CMRT/EMRTの注意事項
JEITA責任ある鉱物調達検討会 啓発・広報チーム

• 質疑応答
※終了後、個別相談会を開催予定（リアル参加のみ相談可）

2023年調査対応で使用する帳票

■ CMRT Rev.6.31 2023/5/26 最新版）
※2023/5/5 に Rev.6.3 が発行されたが、その後バグが発見されバグを修正し、 2023/5/24 に Rev.6.31 として再発行。

■ EMRT Rev.1.2 2023/5/12 最新版）
※Rev.1.11 のバグとエラー修正。 Smelter Look up の更新。

CMRT ・ EMRT とも、バグ修正及び Smelter Look up シートの製錬所 情報の更新など、マイナー変更のみで調査実務に影響を与える変更はなし。
※CMRT EMRT の具体的な記入要領については、別途 JEITA ウェブサイトに資料を掲載予定。

■ PRT について PRT Pilot Reporting Template ）は、 CMRT および EMRT でカバーされていない鉱物の ピンチポイント（製錬所・加工業者等）を特定することを主目的として、 RMI が開発した無料 の標準化された報告テンプレート（最新版は v1.01）

PRT の概要やダウンロード方法、よくある質問（ FAQ ）等については、 RMI のウェブ サイトをご参照ください https://www.responsiblemineralsinitiative.org/reporting templates/prt/

PRT を使用した調査の実施については、自社または顧客企業の方針に沿い、 個社でご判断くださいとのことです。

最後に

1.　多鉱物・リスク拡大が本格化 各国サプライチェーン DD 関連法対応

2.　3TG+ コバルト / CAHRAs / Annex リスクへの対応

3.　社内体制の整備と DD の継続的なレベルアップ、 情報開示

4.　継続的な回答精度の向上 （Conformant 率の向上）

企業に求められる「責任ある鉱物調達」の範囲

当初は
1.　米国ドッド・フランク法に基づく対象範囲がベース 錫・タンタル・タングステン・金 ( コンゴ民主共和国及び周辺国 (DRC+ 紛争への加担（武装勢力への資金源）

現状は
1.　RMI の製錬所監査プロセス（ RMAP ）がカバーする範囲 3TG+ コバルト マイカ /CAHRAs/Annex リスク → 全鉱物監査基準 全世界（ CAHRAs 以外）に拡大の方向へ

今後は
1.　各国デュー・ディリジェンス（ DD ）関連法規制 経済安全保障 輸出入規制 地政学リスク等への対応
2.　多鉱物 サプライ（バリュー）チェーン全体 / ESG リスク対応へ

現在、当社にも多くのお取引先様から「CMRT」「EMRT」のお問い合わせをいただいております。

責任ある鉱物調達への取り組みは永続的な取り組みが大切です。

当社は引き続き「責任ある鉱物調達」に対し、ステークホルダーと協力し、ESG対応を含む責任ある鉱物調達へと準備、対応していきます。

※書類の作成にはお時間をいただいております。ご依頼は余裕を持ってお願いいたします。

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