中国商務部・税関総署は4月4日、一部の中・重希土類関連品目に対する輸出管理の実施を即日実施しました。
公告によると、同措置は「輸出管理法」「対外貿易法」「税関法」「両用品目輸出管理条例」に基づくもので、国の安全・利益の維持や、核・ミサイルなどの拡散防止などの国際的義務の履行を目的としていると記されています。

https://www.mofcom.gov.cn/zwgk/zcfb/art/2025/art_9c2108ccaf754f22a34abab2fedaa944.html

輸出管理の対象となったのは、サマリウム、ガドリニウム、テルビウム、ジスプロシウム、ルテチウム、スカンジウム、イットリウムの7種の中・重希土類レアアースの関連品目となります
公告では、それぞれについて、金属、合金、関連製品、酸化物とその混合物、化合物とその混合物を対象として指定しています。

対象各種の情報
・サマリウム：サマリウムコバルト磁石等
・ガドリニウム：磁石、光学ガラス、蛍光体（緑）、放射線遮蔽（しゃへい）材（医療用、原子炉）等
・テルビウム：テレビのブラウン管や水銀灯の蛍光体、光磁気ディスクの材料等
・ジスプロシウムはネオジム磁石の添加物、照明、レーザー等
・ルテチウムは化学反応触媒、放射線医薬品、レーザー、蛍光体等
・スカンジウムは航空宇宙分野（高強度アルミニウム合金）、スポーツ用品等
・イットリウムはブラウン管用蛍光体、LED、二次電池の添加物等

弊社では上記、7種の中・重希土類レアアースの関連品目が含有する資材、薬品等を使用しておりませんので影響は御座いません。